昨日、guildwarsの日本語サイトがリニューアルし、game系ニュースにも出てました。いよいよ発売まで一ヶ月ですね。果たして日本版の立ち上がりはどうなるでしょうか。
気になる英語版との絡みはこちらのFAQ
District?なにそれ、というかたのために、現在のguildwarsのサーバーの仕組みをちょっと書いて見ます。
guildwarsは、他のMMOの多くが取っているような、ゲームサーバーによる分割がありません。つまり、プレイヤーすべてが一つのサーバーにいると考えてよいでしょう。これにより、全世界のすべてのプレイヤーが共に遊んだり戦ったりするわけです。
ゲームとしてはこの方が理想だと思われますが、実際にはMMOがそうなっていないのは幾つかの理由があります。その大きいものの一つが、サーバーのマシンやネットワークの負荷の問題、もう一つが言語の問題です。guildwarsは、MMOでは無いシステムによりこの二点をクリアすることで、快適なゲームプレイを実現しています。そのキーワードがDistrict(区域)です。
guildwarsでは、プレイヤーはDistrictで分割されているのです。
アカウントを作成すると、まずhome districtを設定することになります。これが一般的に言われる「サーバー」に近いものになります。
現状では、America、Europe、Koreaの3サーバーがあり、その中から一つを選んでいます。ただしkoreaはkorea版限定で、今回の発表によれば、Japaneseも日本語版限定になります。(おそらくchinaもそうでしょう)
これを設定することで、プレイヤーは街やoutpostではそれぞれのhome districtに配置され、言語によるトラブルは基本的になくなります。
districtはhomeの数だけある、というわけではありません。もし、同じ街に同じhomeの人が1000人も来たらネットワークにも描画にも負荷が高すぎます。サーバー側では、これを解消するために、同じ場所に人が増えた場合は自動的にdistrictを作成し(番号が付けられます)、人を配分していきます。これにより、同じAmericaでプレイして、同じ街にいても、別のdistrictならば全く関わらない場所にいることになります。勿論、指定Districtへの移動やDistrict間の移動も出来ますので、街のDistrict何番に集合、とすることで一緒に集まることが出来ます。ただし、街にはプレイヤー数の上限があり、それを越えると入れなくなってしまいます。
また、International Districtというのが用意されています。これはHomeがどこであっても入ることの出来るDistrictで、この仕組みによりHomeが異なるプレイヤーでも一緒にプレイすることが出来ます。
このDistrict分割(および戦闘ゾーンがすべてインスタンスであること)により、guildwarsはサーバーが一つでありながらラグの少ないゲームになっているわけです。
PvPについて言えば、基本的には(home districtで始める限り)チームは同じhome districtで組まれます。ただし、戦う相手はサーバー全体から選ばれるので、他のhome districtの相手だったりします。
GvGにはhome districtはあまり影響しません。homeが違っても同じguildに所属可能で(現状は、ですが)、GvGの舞台となるguild hallはdistrictで分割されることが無く一緒になっているからです。
以上、Districtについて書いて見ましたが、これはあくまで現状のシステムで、日本語版が必ずしもこうなるとは限りません。ということであしからず。